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ホーム >特集 >2010年2月10日号 平成22年新年賀詞交歓会、開催   広告のお申込はこちらから
 

特集

平成22年新年賀詞交歓会、開催

井狩会長「安全・安心ニーズを取り込んだブレイクスルーを」 インターホン工業会
 
挨拶する井狩会長
来賓の祝辞を述べる
村上伸一・東京電機大学教授
乾杯の音頭を発声する
桂田忠明理事

 インターホン工業会(東京都品川区大崎3-1-5、井狩素生会長、TEL03・3492・0719)は1月21日、「平成22年インターホン工業会新年賀詞交歓会」を目黒雅叙園で開催した。

  冒頭、井狩会長が年頭の挨拶。
  「皆様方にはすがすがしい新年を迎えられたと思われます。昨年の総会でも申し上げました通り、非常に市況も悪い中、販売台数は前年比ほぼ100%、戸建て向けインターホンは販売台数が103%と、苦しい中、非常に頑張った数字が出てきたと思っています。とはいえ、我々にとって最も影響のある新築着工件数が80万戸を割る事態も確定的で、今年も非常にしんどい市況が続くと思われます。ちょっとだけ明るい話と言うのが、一つは生前贈与の非課税額が1500万円まで拡大すること、住宅における省エネエコポイント制度を推進していくことで、前原国交相が『少なくとも、すぐに年間100万戸ペースまで戻す』と発言されていました。希望として、80万戸を採点ラインに今後は少しでも伸びていくことに期待します。そうはいっても、やはり新築が(低いアベレージである以上)リニューアルの掘り起こしを業界団体挙げてやっていく必要があります。そのために、従来から取り組んできています劣化診断制度を益々普及・振興させる事を、一つの重要ポイントとして推進していきます。二つ目は、平成13年からHQD制度(ハイクオリティドアホン)が推進されてきていると聞きますが、現在はTVドアホンだけが対象で、集合住宅向けドアホン、病院向けナースコールシステムまでの(インターホン全体で)展開する計画で進めており、今年中に決着し、来年から運用していく方向で進めていきたいと思います。つまり、従来からの施策を愚直にやっていくのが、今年の方針です。こうした中、一つだけ大きなイベントがあるのが“一般社団法人格”の取得です。一昨年の12月聞いていますが、法人法の改正により、比較的一般社団法人格が取得し易くなったと聞いており、我々の業界も更に結束を高めて行く意味も込め、是非、昇格(社団法人格)したいと思っております。関係者の協力の下、定款をはじめとする書類準備がようやく終了し、役所提出も終え、回答待ちと聞いています。計画通りに進めば今年の5月位に新しく発足できる運びですが、それまでに今の任意団体を一度解散する必要があるため、臨時総会を2、3回開催する計画です。
  インターホン自体、初期の“ピンポンタイプ”に始まり、TV画面付き、カラー化、録画機能、セキュリティ機能の充実、更に各種センサーと連動するための無線化、といった製品にブレイクスルーすることで業界全体が大きくなってきたと思います。その意味では数回に亘り、大袈裟に言えばイノベーションを繰り返した訳で、シュリンクしている国内市場で拡大を目指す以上、今後も同じくイノベーションが必要と言えます。当業界が関係します安全・安心のセキュリティニーズ・トレンドは普遍的になって今後も続いていくと考えられ、こうした市場ニーズを見越した開発・製品化が重要です。また、昨年も申し上げましたが、世の中の風潮が環境革命やグリーンイノベーションとなっており、こうしたニーズ・風潮を上手く取り込みながらブレイクスルーしていければ、当業界もどんどん大きくなっていけると思います。それには会員各企業様の一つ一つの知恵が重要です」。
  続いて、来賓を代表して東京電機大学の村上伸一教授が「昨年末から今年に掛け、政権与党内のお金に関する問題をはじめ、JAL問題などが噴出しており、今年はどうなるかと思っています。話が少し変わりますが、私の専門分野である画像に関して言えば、今年は“3D画像元年”と言われております。3次元画像とは、従来の2次元画像、例えば映画やTVなどは平面的な物が主流ですが、今後は奥行き方向の感覚を持たせた3次元画像が出てくると言われています。3次元画像には色々な方式がありますが、主要な技術としては“両眼視差法”、これは右目で見た風景と左目で見た風景に差があり、そのズレを脳で感じ取り融合する時、遠近感を出す技術です。その作り方には特殊偏光グラス(メガネ)を掛ける両眼視差と、掛けない方法があります。最近、これに関係する『3次元画像入門』という本を出版しました。この歴史は古く、19世紀後半には既に3次元が画像と言う考え方が現われ、パナラックス方式等が生まれています。こうした考え方がブームになり、やがて衰退を辿る周期が大体30年のスパンで起こっていますが、ここ数年になり、色々なサービスが実用化されるにつれ、3次元画像の応用分野、映画、TV、デジタルカメラ、携帯電話などのコンテンツとして商品化されてきています。昨今の技術発表等を見ますと、そろそろ実用化という領域からサービス提供の段階に入りつつあると言え、画像分野における今年のトレンドはまさに3次元画像といえます。諸外国を見ますと、アメリカでは映画分野で進んでおり、今年の終わりには5000館以上で上映されるとの予測があります。日本では数館のみですが、意外と進んでいるのが韓国で、TV画像を3次元化する試験放送を既に始めており、3次元用テレビジョンとしてサムスンなどが開発・販売していると聞きます。この点、日本ではNHK放送研究所がメガネなしの3次元画像を研究開発していますが、サムスンなどは偏光グラスありの方式です。この技術をインターホン業界への応用と見た場合、カラーテレビホンに3次元ディスプレイを搭載する事が考えられるものの、大きな効果を得る事は難しく、新しい技術が出ると機器の買い替えなどによる特需が発生する様に、インターホン業界でも従来の技術に安住することなく、イノベーションを起こすことは大切です。私が(審査員として)携わるインターホン・オブ・ザ・イヤーのノミネート製品を見ると、新しい方式、サービスや技術などを盛り込んだ、新たなニーズを掘り起こす素晴らしい製品が出てきます。こうした分野を中心に世代交代される事に期待します。新たな領域にチャレンジすることでインターホン工業会が発展されることを祈念します」と祝辞を述べた。
  その後、桂田忠明・同理事が「(今日の賀詞交換会同様)色々な所で新年を迎えていますが、中々良い話はありません。それだけスタートも厳しいものがありますが、会長や来賓の方のお話を伺っていますと今年も元気でいけるのではないかと期待が持てます」と挨拶、乾杯の音頭発声で乾杯、和やかな歓談に移った。