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ホーム >インタビュー・対談トップ >2010年3月10号ジョンソンコントロールズ セキュリティ推進部長 斉藤 一裕氏/プロダクトマーケティング部 尾亦 孝夫氏

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ジョンソンコントロールズ セキュリティ推進部長 斉藤 一裕氏/プロダクトマーケティング部 尾亦 孝夫氏

入退システム初、サムネイル採用
ユーザニーズを反映させたシステム
  ジョンソンコントロールズ
 
セキュリティ推進部長
斉藤 一裕氏
右:プロダクトマーケティング部
尾亦 孝夫氏
 
 
 

JA出入管理システム新バージョン販売開始

 ジョンソンコントロールズ(東京都渋谷区、マーク・カトラー社長、ビルディングシステムズTEL03・5738・6100)は、今月からJAシリーズ出入管理システムVersion2.0の販売を開始。JAシリーズは、世界中で多数のセキュリティシステムの導入実績を持つ同社が日本市場向けに販売。新バージョンでは、利用者ニーズを踏まえユーザインターフェースを機能強化。セキュリティレベル、ユーザの利便性を向上させた。そこで、同社の出入管理システムの特長などについて、斉藤一裕セキュリティ推進部長、プロダクトマーケティング部の尾亦孝夫氏に聞いた。

ユーザの声を反映させることが大きなポイント


―日本のセキュリティ事業はどのようなルートで展開していますか。

  当社は、空調等の自動制御を中心に事業展開しています。セキュリティ事業もこれと同様に販売ルートは、大きく分けて三パターンです。一つは、新築ビルや、ある程度の規模に及ぶ改修案件です。自動制御システムや中央監視システムと同様に展開しています。二点目が、直接ビルオーナー様との商談から受注に繋がるケースで、改修案件が大半です。その際、セキュリティシステムの新規導入、古くなったシステムのリプレースを行うケースもあります。三点目が、当社のフロントライナー(サービス部隊)が、保守管理を行う際に、セキュリティのご相談を受けて導入に至るケースです。入退管理やカメラ、フラッパーゲート設置などの案件もあります。


―今回の出入管理システム発売の狙いは。

  今回のバージョンでは、国内向けシステムの更なるユーザインターフェースの機能強化を行いました。システム自体の外観に加え、実運用上、使い易さを感じて頂くためにはどうしたら良いかを、一年近い時間をかけてお客様からお話を聞かせて頂き、機能に付加しました。


―お客様の具体的な要望はどんなものですか。

  警報に関するご要望です。セキュリティシステムとして、発報時に見やすいマップやアイコン表示、管理者自らが好むアイコンを作成したいというご要望が最も多く、今回のバージョンではこうした要望にもお応えしております。


入退管理にサムネイル初採用


―この他、機能面の特長として挙げられる点は。

  中央監視システムでは、どこかのフロアで発報すると、該当フロアのマップが瞬時にモニター表示されます。セキュリティシステムでは、こうした設計は殆どないのが実情です。理由として、セキュリティシステムの場合、ドアを開け続けた場合に発報される点があるようです。日本では、昼休み等にドアを常時開放する企業も多く、発報の度にマップが全面に出てしまうのは管理上問題があります。新バージョンでは中央監視システムと合わせるため、モードの切り替えによって、中央監視システムと同様に見える仕組みを採用しました。発報したフロアが前面に出るモード、そして表示内容は変わらないものの、特定の場所だけ点滅するモードを切り替える考え方です。そこで、新たにサムネイルを採用しました。これは入退管理では初めてだと思います。


―サムネイル表示について、詳しく伺います。

  縮小画面に全フロアを表示、フロア数が多い場合はスクロール画面で表示します。サムネイル表示により、どこが発報したかが一目瞭然でわかります。サムネイルの色が変われば、発報したことがわかるため迅速な対応が可能です。また昼休みにドアを常時開放しているような企業では、発報ごとにフロアマップを拡大して調べるといった手間が不要です。


―他に多かった要望は。

  例えばお客様からは、新規採用社員が入社する際、人数分の人事データベースを登録する時の問題点を良くお聞きします。どの入退管理システムでも、登録データをCSVファイル形式などで取り込むのですが、その際、出入管理システムのフォーマットに合わせてデータの並びなどを変更する必要があります。こうした作業が、運用する側にとっては煩雑に感じるようです。また、例として、ある部屋は特定の社員だけ入室可能にするとします。従来型システムでは、人事データベースを取り込んで、該当者をどのゲートに登録するかという設定をします。しかし、ビル管理側の立場に立つと、こうした作業は月1回程度なので、対象となる部屋やゲートが即座に結び付かないため間違い易いという悩みもあります。今回のバージョンでは、これらの作業を簡略化し、直感的に行えるようにすることに成功しました。
  このように、今回のJAシリーズVersion2.0で取り組んだのは、ユーザ様の声を数多く聞き、それを反映させることでした。これが新バージョン開発の大きなポイントです。


―新バージョン導入に適した建物規模等は。

  規模的にはあらゆるものに対応可能です。最大適用ゲート数は1920台ですので、国内最大級のビルでも問題ありません。今回のバージョンからWebブラウザに対応しており、Internet ExplorerがインストールされているどのPCからでも操作が可能です。よって、中央監視室のみならず、守衛室、受付などにも監視システムを設置することが容易になり、柔軟にシステムを構成することができます。また、コントローラーは、2/8/16ゲート用の3種類を準備しました。他社では8ゲートが多いようですが、当社の16ゲートの場合、一つのフロアでゲート数が多い場合、コストを抑えた設置が可能です。用途としては、当社が元来強みを持つオフィスビルに加え、病院、倉庫、学校なども当社のセキュリティシステムに関心を持って頂いているようです。


―入退関連は、低価格化への圧力が強いと聞きます。御社のスタンスは。

  直接ビルオーナー様へご提案するケースでは、実物の見栄え、使い勝手の良さ、競合他社にまだ余り採用されていない機能などは評価されるポイントです。よって製品自体の付加価値の高さで、価格以上に機能面でご満足いただけると考えております。しかし、低価格へのご要望は強いものがあります。新築ビルの場合は価格面での競争がメインとなると考えます。当社システムは、当社のMetasys(R)ビル管理システム、エネルギー管理システムと連携した総合施設管理システムとしてご利用いただくことにより初期投資、運用管理費用の両面で低価格化やアドバンテージに繋がります。当社がセキュリティだけの企業ではない点を強みとして、事業展開する方針です。