安全安心情報のセキュリティ産業新聞社

新聞のご購読はこちらから
サイト内検索
注目ニュース インタビュー・対談 特集 連載 新製品情報 セミナー情報 リンク セキュリティフォーラム

ホーム >インタビュー・対談トップ >2010年3月10号秋葉原電気街振興会 事務局長 福谷 忠氏

広告のお申込はこちらから
 

秋葉原電気街振興会 事務局長 福谷 忠氏

無線『防犯カメラ』34台、4月運用開始
街の安全に“アキバルール”策定も検討へ
  秋葉原電気街振興会
 
 
 
 

―今年に入って「神田末広町会」に防犯カメラ16台が設置・運用されたほか、新たに34台が設置される計画があるようですが。

  秋葉原電気街は世界有数と言われるだけあり、広範囲で商店街を形成しています。安心・安全のため、事件後初めて防犯カメラ16台を設置・運用されましたが、秋葉原中央通商店街振興組合・秋葉原商店街振興組合そして当秋葉原電気街振興会の三団体及びクロスフィールドマネジメントの一企業の四者で、更に安全な街にするため、6町会(外神田松富会・山本町会・田代会・金澤会・万世橋町会・神田旅籠町会)にも防犯カメラを設置する計画です。


 

―行政の助成制度を活用したものですね。

 そうです。民間だけで設置・運用となるとコスト面で非常に多くの負担となります。先に運用を開始した防犯カメラ同様、万世橋警察署、都、千代田区など関係機関に相談し、アドバイスを頂きながら設置に漕ぎつけました。その際、コスト面では都と千代田区の助成制度を活用しました。


―システム内容は。

  新たにカメラを増設する上で、場所柄、家電メーカーさんとは長い取引もあり、まず大手5社から見積もりを取り同軸ケーブルによる有線方式で検討に入りました。しかし検討を重ねていくうちに中央通りの電線地中化で有線での設置が困難な状況になり方式を変更せざる得なくなりました。そこで有線方式と同価格でご提案いただいた地域のケーブルテレビ事業者で放送・通信事業を展開する東京ケーブルネットワーク(略称・TCN、東京都文京区後楽1-2-8、TEL03・3814・2600)が、通信業者として地元での実績があり、無線方式で、最終的にここにお願いする事になりました。


―具体的な方式は。

  設置する場所は地元ビルオーナー様や東京都、千代田区の多大なるご支援を頂き、ビルや街路灯を利用してIP(ネットワーク)カメラを設置し、WiMAXなどの無線通信ネットワーク網を介して、TCNのデータセンター内にある映像レコーダーに記録として保存します。


―防犯カメラ映像を無線で飛ばすネットワークは。

  当初はPHS網を使って映像を送りますが、将来はWiMAX(高速無線通信)網に切り替える計画です。


―総事業費は。

  全体費は2100万円です。内、都の助成が1050万円、千代田区が525万円、残り525万円を地元商店街・企業が負担します。


―今回の計画で、秋葉原商店街は全て網羅できるのですか。

  いえ、先の16台の防犯カメラ、そして今回の34台が運用されると、計50台の防犯カメラで街の安全・安心を見守ります。この地区全体は広く、必要に応じて、今後も増設を検討していく事になると思います。

 世界有数の電気街“アキバ”が一歩づつ変わろうとしている。
  17人もの死傷者を出した、いわゆる「秋葉原無差別殺傷事件」を契機に、警察や地元商店街等が一体となり、見回りを強化するなど犯罪対策を進める一方、街の安心・安全を確保するため、小学校が隣接する外神田末広町会は独自で1月には『防犯カメラ』16台を設置・運用した。更に、別エリアにも無線方式の防犯カメラ34台を新たに設置し、4月から運用を開始する計画。
  そこで、秋葉原電気街振興会(東京都千代田区外神田3-1-13、TEL03・3257・0568)の福谷忠事務局長に、構想中の防犯カメラシステム、及び商店街の復活を聞いた。


―事件後、街の名物であった歩行者天国が廃止されました。売り上げへの影響は。

  アクセスとなるJR秋葉原駅の乗降客が5%程減少したという報道がありました。景気の底冷えもありますが、来場者が確実に減少したことは事実です。突発的な今回の事件は別にして、昔からある電気街・秋葉原にはアニメ店等、新産業が進出し、“新たな顔”を持つイメージになりつつあります。その是非は別にして、ゴミのポイ捨て禁止など街のルールを整備することで、いつ来ても明るく楽しい電気街に再生することが必要です。そのため、“アキバルール”を策定するため、地元商店主、町会、行政などで組織する公共空間検討会で検討を重ね、早い時期に実施したいと思います。
今回の防犯カメラの様なハード面と、防犯活動や街のルール実施などソフト面の取り組みで、かつての安心・安全な世界有数な電気街を復活させたいと思います。