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ホーム >インタビュー・対談トップ >2008年トップ >2008年12月25日号 アプリケーケーション開発、新規参入企業増加へ   広告のお申込はこちらから
 

(インタビュー)トリワークス大高友也マネージャ

アプリケーケーション開発、新規参入企業増加へ
ネットワークビデオ製品標準化 ソフトウェアベンダーの視点

  編集部
 
 

 ネットワークビデオ製品の、標準化作業が進行。ソフトウェアベンダーは、こうした動きをどう見ているのか。国内最大手、トリワークスの大高友也マネージャに話を聞いた。

 
 
 

 ―ソフトウェアベンダーの立場で、標準化作業をどう見ていますか。
  「一口に標準化といっても、どこまで標準化するかによって、捉え方が変わりますが、現実的には画像を取得するインターフェース部分を共通化するという事になるのでしょうか。そうだとした場合、弊社のようなソフトハウスにとってはカメラ対応の開発スピードが上がるというメリットがあります」

  ―標準化によって、ソフトウェアベンダーのデメリットはありますか。
  「マルチベンダー対応という面が、特長とならなくなる可能性があるかもしれません。しかし、ONVIFなどのフォーラムに参加する企業が、全てのカメラをレコーダーやソフトウェアに対応させるかについては疑問です。カメラメーカーと競合することは少ないと思います。純粋なソフトウェア企業、サードパーティに対する優位性が重要になりますが、当社は不安視していません。競合の大半がマルチベンダー対応のレコーダー、ソフトウェアなので、今後もユーザー視点での機能拡張を続ける事によって、他社との競合優位性を保てると考えています」

  ―御社が標準化作業に参加する可能性は。
  「色々なメーカーと接点を持つ必要性は理解しています」

  ―ソフトウェアベンダー主体で、標準化を考えるべきとも聞きますか。
  「そうしたお声掛けがあれば、当社が標準化作業に参加するトリガーになるかもしれません。弊社はソフトウェアを自社開発しており、現在8メーカー89機種のネットワークカメラに対応しています。来年早々には更に対応メーカーと機種が増え、100機種以上のサポートを予定しています。様々なメーカーのカメラのインターフェース、プロトコル、機能を熟知しているという企業はそうそう無いのではないでしょうか」

  ―標準インターフェースが決まった際の対応は。
  「弊社のソフトArobaView(アロバビュー)は、ネットワークカメラありきで価値があります。インターフェースの共通化はマーケットの要請でもあるので、対応は勿論いたします」

  ―複数の団体があることで、規格も複数になる懸念もありますが。
  「業界の活性化やネットワークカメラ関連ビジネスのマーケット拡大という意味では、良いことではないでしょうか。最終的には1つの規格が望ましいとは思いますが、二つの何れかに絞るより、競い合う状況が暫く続いた方が、最終的にはベンダーやユーザーに対するメリットが大きくなるのではないでしょうか」

  ―標準化作業に求めるものは。
  「リアルタイムで情報開示をして頂きたい。決まった仕様は、リアルタイムで誰でも見られる形で開示して頂きたい希望があります。共通化を行うなら、完全な共通化をして貰いたい」

  ―完全な共通化とは。
  「例えばMPEG4一つをとっても、色々なパートがあり、提供されるサービスが異なります。サービスが違うと、プログラムも変わってきますので」

  ―標準化の内容を問わず、各カメラメーカーの独自機能に対応するソフトも求められます。対応の形は変わりますか。
  「現状でも、カメラメーカーごとに特徴的な機能があります。最近のトレンドでは、インテリジェント化です。こうしたものと連携して、新機能を追加することは、インターフェースの仕様化とは別に行います。それは差別化のポイントです」

  ―ソフトウェア製品の形は変わるのでしょうか。
  「ONVIFがユーザーに何らかのメリットを提供できる状態になるまでには、ある程度の期間が必要なのではないでしょうか。その状態ができた時、カメラ製品は今以上に機能の差別化が進み、トピックス性のある全く新しい機能が追加される可能性もあります。状況に合わせて動く形になると思いますが、方向性に関して、予め情報提供されていれば、早い形で動くのかもしれません」

  ―標準化は市場拡大を目的としていますが、御社にとっても市場拡大に繋がりますか。
  「難しい問題ですが、ネットワークカメラ関連ビジネス全体で見れば、マーケットは確実に広がるものと考えています。カメラの標準化がされれば、ライブ映像を見るだけ、といった簡易的なアプリケーション開発など、ある部分までは開発が容易になるのは確実です。その結果、新規参入企業が増え、ソリューションプロバイダーといわれる販売会社がエンドユーザーにネットワークカメラをご提案しやすくなる環境が整っていくと思います。同時に、エンドユーザーにとっても価格と機能で選択の幅が広がります。市場が拡がるとは、そういう意味です。カメラ=ネットワークカメラという認識が当たり前になる、そういう時代がすぐそばまで来ているのではないでしょうか」