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ホーム >インタビュー・対談トップ >2008年トップ >2008年12月10日号「大阪府防犯モデルマンション登録制度 最終回 補助錠・センサーと「声掛け」で泥棒は侵入を諦める」   広告のお申込はこちらから
 

(インタビュー)「大阪府防犯モデルマンション登録制度 最終回 補助錠・センサーと「声掛け」で泥棒は侵入を諦める」

補助錠・センサーと「声掛け」で泥棒は侵入を諦める
  (社)日本防犯設備協会 理事 エフビーオートメ代表取締役 平野富義氏
 
 

 ―最近の住宅侵入の手口にはどのようなものがありますか。
  「ピッキングは少なくなり、サムターン回しやドア破り・錠破りが多くなっています。もうひとつ、みなさんビックリされるのですが、施錠されていないところから入られるケースが3割近くあります。泥棒は施錠していないことがわかっていてそこから入るのではなく、物色中、たまたま施錠していなかった部位を見つけ、そこから入られているのです。
  防犯マンションでも過信は禁物です。オートロックだからといっても、ちょっと出かける間、玄関を施錠せずにコンビニに行くというのはダメです。ゴミ出しの間や、子どもを幼稚園の送迎バスまで送っていく間に、無施錠にしていてやられるケースも結構あります。また、オートロックが付いているからといって、必ずしも安心というわけではありません。あるテレビ番組で、オートロックを正規の入居者の後について入ったときに入れるかどうか、20人のスタッフを使って共連れの実験をしたことがありますが、20回の実験中、すべて何のお咎めもなく共連れに成功しました。犯罪企図者は共連れで入ってどこかに隠れていて、家人が外出することを確認し、その直後に侵入するケースもあります」

  ―手軽で効果的な防犯対策を教えてください。
  「補助錠を取り付けることをお奨めします。たとえば窓のクレセントとは別に補助錠を内側から外側の戸に引っ掛け、ねじこんでいくとしっかり固定されます。こうすることで内側の戸も外側の戸も開かなくなります。締め付けたツマミを外しておけるものがさらに効果的です。またドアに付いている新聞受けもよく狙われます。外側から枠をはずしてそこから手を入れ、内部のサムターンを回され侵入されることがありますが、その場合もうひとつドアの上部にサムターン回し対策をした補助錠を付けておけば、まず開けられることはありません。また、予算がかからなくて効果があるのは『声掛け運動』です。いつも、誰にでも住民同士が声をかけるようにしていれば、犯罪企図者はこの地域はしっかり防犯に配慮しているなと考え、恐らく犯行には及ばないでしょう。大阪の岬町のケースでは、街全体をタウンセキュリティとして取り組んでいます。警備会社の出先機関をその街に置き、そこに機械警備システムを導入し、侵入信号が入るとすぐに警備員が駆け付けます。
  さらに警備員が巡回もしています。街の要所要所に防犯カメラを設置し各家のパソコンで街の様子を視ることもできるようになっています。

  ―最後に、住宅の安全を保つために持つべき意識とは。
  「まずは住居の周りを整理整頓しておくことです。これが雑だと、泥棒に入られても足跡が判らないことになります。ひどい場合には、庭に、はしごが置きっ放しということもありますが、これでは『どうぞこれを使って侵入してください』といわんばかりです。漫画のようですが、現実にこのようなことがあります。積極的な防犯対策としては『この家は防犯対策をしているから侵入は無理だ』と泥棒にあきらめさせることが第一だと思います。たとえば庭に砂利を敷いておく方法もあるでしょう。あの音ですら泥棒は嫌がりますからね。それから、エアコンの室外機の上に鉢植えを並べておく方法も有効です。それもプラスチックでなく、落ちたら割れるような材質のものを選びます。また、戸建て住宅の場合は圧倒的に窓から入られるケースが多いので、先程述べた補助錠と共にガラス破壊センサーを付けておくとよいでしょう。センサーはガラスが割れたときだけ、けたたましい音を発し、敵を追い払います。ワンドアー・ツーロックにしたり、防犯センサーを付けるなど、侵入者に時間をかけさせることです。これが二番目の対策です。三つ目は侵入者を各種センサーで発見し威嚇することです。センサー付きスピーカーやセンサー付きライトも有効です。センサー付きスピーカーでは、あらかじめ録音した犬の泣き声や、人の声で『この家は警備されています。早く立ち退かないと警備員が駆け付けます』等と威嚇します。センサー付きライトは、人を検知したとき、ずっと点いているよりも点滅するほうが犯罪企図者は嫌がり、効果があります。このように、先ずしっかりした防犯対策がしてあることを見て@あきらめさせる。A狙われ攻撃を受けたとき防犯性能の高い建物部品等を使い5分以上の抵抗力を持たせる。B次に攻撃されそうになったとき、併せて防犯警報装置等で威嚇し追い払う等が効果的です。このような3段階の対策をしておけば、まず狙われることは少ないと考えます。