安全安心情報のセキュリティ産業新聞社

新聞のご購読はこちらから
サイト内検索
注目ニュース インタビュー・対談 特集 連載 新製品情報 セミナー情報 リンク セキュリティフォーラム
ホーム >インタビュー・対談トップ >2008年トップ >2008年11月25日号「画像認識・遠隔監視 かご内を「見える化」」   広告のお申込はこちらから
 

(インタビュー)「日立ビルシステム/相模太・ビル事業部セキュリティシステム部部長/石田総寿・昇降機事業部事業企画部部長代理」

画像認識・遠隔監視 かご内を「見える化」
  編集部
 
 

 マンション内のきめ細やかなセキュリティが求められる中、特に重要視されるのが、階の移動に必ず使い、移動時は小さな密室となるエレベーター。ビル総合エンジニアリング会社として、「安全」「安心」を追求してきた日立ビルシステム(東京都千代田区、池村敏郎社長、TEL03・3295・1211)のエレベーター・セキュリティ技術について、相模太・ビル事業部セキュリティシステム部部長と石田総寿・昇降機事業部事業企画部部長代理に聞いた。

 
 

―エレベーターの遠隔監視システムについて。
「『ヘリオスウォッチャー』は、エレベーター内の異常行動を画像認識によって検知するシステム。女性が襲われたり、子供が騒いだりして『暴れ検知』が作動すると、軽度の場合は『エレベーターは静かにお乗りください』というアナウンスが流れ、重度の時は『エレベーターが止まります。直ちに降りてください』というアナウンスと共に最寄り階に停止します。また、『滞留検知機能』は、気分が悪くなってしゃがみ込んだり、倒れたりしてある一定時間動けなくなった状態を検出。音声で呼びかけながら最寄り階まで運転し、ブザーを鳴らしながらドアを開きます。マンションの他、病院、老人ホームにもご利用いただいています。
『ヘリオスレスキュー』は、万一故障による閉じ込めが発生した場合、管制センターが状況を把握して遠隔操作で救出するもの。停電などの場合は動かせませんが、動かせる場合は技術者が駆けつけるよりも前に遠隔で対応します。
『ヘリオスドライブ』は、震度5程度の地震発生時に、地震によるエレベーター機器の損傷やロープなどの長尺物の引っ掛かりを自動診断し、運行に支障がない場合は、技術者の到着を待たずに仮復旧させるものです」


―エレベーターの不正侵入防止については。
「エレベーターの受信機にICカードや非接触キーをかざさないと、乗り場の呼びボタンやエレベーター内の行先階ボタンが作動しないシステムを提供。エントランスで共連れで進入しても、キーやカードがないとボタンを押してもどこにも行けないので、不正侵入を防ぐことができます。来客の場合はインターホンと連動し、居住者が許可のボタンを押すことで、該当居住階のみ移動が可能になります。このシステムはすでにマンション約650棟、4万5000戸程度にご利用いただいております。導入マンションのアンケートによれば、入居を決めた要因として、立地、価格に続いてエレベーターを始めとしたセキュリティの充実が大きな要因になっています」

―その他のセキュリティシステムは。
「エレベーターの押しボタンの上にカラー液晶インジケータをオプションで設置。『満員です』『何階です』『安全のため止めます』といったアナウンスを画面上でも表示するとともに、防犯カメラで撮影している映像を表示します。撮られているんだということが実感で分かるので、犯罪の抑止効果が働きます。
防犯カメラは映像がきちんと撮れていることが肝心なので、デジタル録画装置が動いていなかったり、カメラの信号が入っていなかった場合、当社の管制センターやお客様の管理室などで警報・表示を出すシステムを提供しています。
また、エレベーターの戸が閉まりかけている時に乗り込もうとすると乗り場側に向けたセンサーがその人を感知しドアを開くケアフルドアセンサーは、事故防止に効果があります」


―今後の課題は。
「防犯カメラで撮影・録画している映像は、お客様の管理室などで運用していただいているのが現状ですが、将来的には我々の管制センターで見るということも課題となってくるでしょう。
また、防犯カメラの設置は、レンタルで契約していただくなどして、促進を図っていますが、我々が販売しているエレベーターへの設置率がまだまだ低く、全てに設置されるように推進しております。より安心に、安全に乗っていただくための試みをエンドレスで行っていく所存です」

 
相模 太氏


石田 総寿氏