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2009年1月25日号 世界最高水準の人物検出

新手法「COHOG」で誤検出が大幅減少に

−東芝−
 
 
横井謙太朗研究主務
渡辺友樹主事
伊藤聡主事
セキュリティフォーラム
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(2009年1月25日号)

 東芝(東京都港区芝浦1‐1‐1、西田厚聰社長、問合せ先・広報TEL03・3457・2100)はこの程、世界最高水準の性能を持つ「高精度人物検出技術」を開発した、と発表した。先に東京で開催された国際学会(PSIVT2009)で技術発表及びデモ披露したが、セキュリティ用途などでの早い実用化が待たれる。
  同社研究開発センター・マルチメディアラボラトリーの横井謙太朗研究主務、渡辺友樹主事、伊藤聡主事が開発した高精度人物検出技術とは、車載カメラによる人物検出を例に取ると、左右2つあるステレオカメラ技術で距離計測を行って領域設定を行うが、その時、本当に人物であるかどうかをCOHOG(コホグ・輝度勾配方向共起ヒストグラム)と呼ぶ画像の分析手法によって高精度に分析することから誤検出を減少した。元々、カメラで撮像した人物画像には必ず明るい所と暗い所があり、動きに合わせ明るさが変化する方向性が生まれるが、その一つの輪郭情報を計測したものがヒストグラム特徴量(HOG)。その特徴量を識別処理(SVM=SupporT VecTor Machine)することで人物か、違うかを検出するが、今回、その輪郭情報がどのような頻度で現れるかをペアで集める手法(COHOG)を用いる事で、従来のヒストグラム特徴量が数百〜数千次元であったものが、約3万5000次元と飛躍的に増えたことで正規化処理、及び識別処理により、世界最高水準の高精度人物検出を実現した。更に、ペア情報の組み合わせは自由でありながら、人物検出に有効なペアだけを選択的に用いており、従来と同様な処理時間で高性能化したため、人物の背面をはじめ、数人が一度に動く場合や、電柱なども間違いなく識別できる。
  人物検出と言えば、歩行者検出用の車載システムをはじめ、侵入者検出・入退出管理、不審行動の検出などの監視システム、更にスポーツ映像解析などの映像解析で使用されるなど、こうした幅広いシステムへの搭載が期待できるが、海外市場への展開も視野に2、3年内に実用化を目指すほか、更に検出精度の向上も図る計画。

東芝人物検出法と従来法の比較(模式図)(PDF/596kb)